【高額カード】喜びの裏に隠れた税金のハナシ

先日の『スポットライトシリーズ』や『Magic Con Lasvegas』などで配布された高額なプロモーションカードが昨今増えてきたと思います。

そこで私が気になったのは…『そのカードを売却した際に税金はどうなるのか?』です。

今回は、高額カードを手に入れた際の注意点など、まとめていきたいと思います。

※私は税理士ではなくネットの情報などから今回の記事を書いています。そのため、もし読者の方が該当する場合はお近くの税理士さんに相談することをおススメします。

❘ 高額カードの売却


先日行われた『スポットライトシリーズ』の上位128名に配布された『ミッドガルの傭兵、クラウド』のFoil版を例に出しましょう。

まずは大手ショップさんでの買い取りです。
画像は7月3日時点の『晴れる屋』さんの買取ページになります。
https://www.hareruyamtg.com/ja/purchase/detail/180046?lang=JP

その買取価格は60万円!
並みいる強豪に打ち勝ち、手にした上位プロモーションカードですね!

続いて国内で利用者も多いフリマサイト、『メルカリ』での価格を見てみましょう。
同じく7月3日時点のページです。
https://jp.mercari.com/item/m84925821262

1,299,999円!!!

『メルカリ』での売買の際は手数料が10%引かれ、
送料などが出品者負担となるため もしこの価格で売れた場合は、約117万円となります。

一見、「メルカリの方が得じゃない?」と思われるかもしれませんが、

・本当に本物なのか?
・ちゃんと発送されるのか?
・写真では見えないキズが実物にはあった
・トラブルが起きて返送された際に傷が付く

などなど…不安やトラブルはショップで購入するよりも多く感じます。

❘ 売却の利益と税金


カードの売却時の利益は、
『売却金額』ー『取得費』ー『譲渡費』=『売却利益』となります。

『取得費』とは、そのカードを購入した金額。
『譲渡費』とは、そのカードを売却した際にかかった費用で『梱包』『郵送』にかかる金額。

があります。

そして大事なのが『課税対象となる利益』です。
売却金額が30万円を超える場合に発生します(一部例外あり)

ただし『50万円の特別控除』もあるため、『売却利益』が50万円以下なら税金はかかりません。
50万円以下でも確定申告が必要になるパターンもあるので注意が必要です。
※50万円は年間のトータルです。
※頻繁にカードの売買を繰り返すと事業所得とみなされたりします。
※↑の場合、状況次第で古物商許可証の資格も必要になるケースも…


例として『スポットライトシリーズ』に出場し、
『ミッドガルの傭兵、クラウド』のFoilを入手し80万円で買い取りに出した場合で考えてみましょう。

買取額:80万円
取得費:1万円(スポットライトシリーズ参加費)
※場合によってはデッキ代や交通費も?
譲渡費:2,000円(買取のためショップに行く、送るなど)
売却利益:788,000円
特別控除:ー500,000円(年間のトータル)
課税対象:288,000円

ここで重要になるのが、『課税対象』でこの金額が年間20万円を超える場合や、他の事業(仕事)と合わせて20万円を超える場合は確定申告が必要となります。
※細かい申告方法などは国税庁HPを確認してください。https://www.nta.go.jp/

税金の事は学べば学ぶ程、理不尽な事が多いですが日本に住んでいる以上仕方がありません。
もし、幸運にも『スポットライトシリーズ』などで高額プロモが手に入ってしまった場合は考えようですね😅


ちなみに高額カードの象徴『black Loutas』などを高額シングルカードを購入した場合は、
よほど高騰しない限り取得費も高額なため課税対象になる額は少ないかと思います。

FFコレブから金や黒チョコボが出たり、
意外と身近にある問題なので皆さんも気を付けてくださいね。



About へしこ 184 Articles
マジック:ザ・ギャザリング 歴27年の妻子持ちプレイヤー兼コレクター。 初めて組んだデッキは、5色スリヴァー。 【プレイフォーマット】 スタンダード:組んでるだけレベル モダン:2年以上愛好しているデッキ レガシー:1番好きかも 統率者:レベル5~9 までを3デッキ保有

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