英雄譚のルール変更でウルザの物語が高騰‼

5月30日に一部ルール変更のアナウンスがありました。

6月13日発売『MTG×FINAL FANTASY』に数多く収録される『英雄譚』カードですが、以前からルールが一部分かり難い所があり、直感的な解釈ができるようなルール変更が行われました。

その影響で『モダン』以下の環境で有名なカード『ウルザの物語』がパワーアップしたのでは?と話題となりその影響は市場価格にも及ぼしています。

今回はルール変更の簡単な説明と、『ウルザの物語』高騰 の2つをまとめていきます。

❙ 英雄譚 ルール変更

【ルールの更新:英雄譚※リリースノートより抜粋

英雄譚について言えば、我々は今回のリリースで、細かいが影響が大きいルールの更新を行った。英雄譚・クリーチャーの出現によって、戦場の英雄譚がそのすべての能力を失いつつもなお、英雄譚・エンチャントとして存在するという状況が以前にも増して生じやすくなった。

この相互作用の結果は、以前には多くのプレイヤーにとって直感的でないものだった:英雄譚が章能力を持たない場合、ゲーム上「英雄譚の最大の章番号」は0と定義される。

そのため、その英雄譚に置かれている伝承カウンターの個数にかかわらず、スタックに置かれている章能力の発生源でなくなった時点で、その英雄譚は状況起因処理として生け贄に捧げられてしまう。

『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』のリリースより、我々はこのルールを更新した英雄譚が章能力を持たない場合、それの上に置かれている伝承カウンターの個数によって生け贄に捧げられてしまうという状況起因処理の影響を受けない。同様に、章能力を持たない英雄譚は「各ターンの第1メイン・フェイズの開始時に、あなたがコントロールしている各英雄譚にそれぞれ伝承カウンター1個を加える」というターン起因処理を行わない。

たとえば、伝承カウンター1個が置かれているあなたの《召喚:バハムート》が、誰かから《停滞の光》をつけられてすべての能力を失った場合、それはあなたが何らかの手段(《停滞の光》を取り除くなど)によってそれが再び章能力を持つまで、ターン起因処理によって伝承カウンターを得ることはない。

国内のYouTuberさんも動画で分かりやすく説明しているのでそちらもご覧ください。


私なりに簡単に下記2枚のカードで説明すると…

【旧ルール】
①『声も出せない』を 伝承カウンターの置かれた『召喚・バハムート』にエンチャントする。

②『声も出せない』の能力により『召喚・バハムート』は全ての能力を失う。

③『召喚・バハムート』は能力を失った事により伝承カウンターを失い0章となり墓地に置かれる。

【新ルール】
①『声も出せない』を 伝承カウンターの置かれた『召喚・バハムート』にエンチャントする。

②『声も出せない』の能力により『召喚・バハムート』は全ての能力を失い、0/2のクリーチャーとして場に残る。

③『召喚・バハムート』は能力を失った事で伝承カウンターを減らす事も、得る事もできない。

④何らかの方法で『声も出せない』を破壊した場合、現在おかれている伝承カウンター以降の章を自分のドローステップ後に得て進める。

超ざっくり言うと、能力を失う事で伝承カウンターは停止しするという事。


これは『声を出せない』のような能力を失う能力であればの話であり、今回話題となっているのは、『血染めの月』や『広がりゆく海』などの能力を書き換える常在型能力についてです。


これらのカードは『能力を失う』ではなく『書き換える』能力であり、以前までのルールでは『ウルザの物語』は『英雄譚・土地』であり 書き換えられた時点で伝承カウンターを失い0章となり墓地に送られる挙動でした。

しかし、今回のルール変更では書き換えられた場合、伝承カウンターは止まり『山』や『島』になりますが解決済みの能力は失われないので・・・

『山』や『島』であり置かれている章の能力は保有するというトンデモ挙動へ。
仮に2章のタイミングで置かれれば、トークン生成ができる最強の山が爆誕します!
※『ウルザの物語』の1章、2章の能力は追加で能力を得ます。


このルール変更は『MTG×FINAL FANTASY』をより直感的に楽しめるルール変更だったものが、『ウルザの物語』強化になってしまいました。

❙ ウルザの物語 高騰へ


下の画像は記事制作時(6月1日 22:30 時点)のウィズダムギルドさんのスクショです。

URL:http://wonder.wisdom-guild.net/price/Urza%27s+Saga/?page=2#ptable


ラグがでていて、最安値から順に販売ページへ飛んでも…

アドバンテージさんが7980円⇒9,980円 売り切れ。

URL:https://www.advantagemtg.jp/product/74203

記事制作時の最安値は、はま屋さんの8,000円 在庫1枚でした。

URL:https://www.cardshophamaya.com/product/99648


諸事情により伏字&スクショは張りませんが、『晴〇〇〇』さんのオンラインショップでの週売はFoil/非Foil などバージョン違いを含め今週68枚!


直近の自分の把握していた相場は5,500円前後でしたのでだいぶ高騰したように感じます。
ちなみに買取7,000円との噂も!

❙ ウルザの物語 に対するXでの反応


ちなみに…私は親和のサイドボードに『広がりゆく海』を入れてみました。
トロン対策 兼 最強の島生成用として(笑)
スポットライトシリーズ で負けまくったらドロップしてモダンで使ってみようかな。。。


About へしこ 193 Articles
マジック:ザ・ギャザリング 歴27年の妻子持ちプレイヤー兼コレクター。 初めて組んだデッキは、5色スリヴァー。 【プレイフォーマット】 スタンダード:組んでるだけレベル モダン:2年以上愛好しているデッキ レガシー:1番好きかも 統率者:レベル5~9 までを3デッキ保有

4 Comments

  1. 確認もかねてなのですが
    旧ルールでも章能力を失っても伝承カウンターは無くならないのでは?
    また、新ルールでも章能力をうしなった英雄譚上のカウンターを外部効果により増減はできるのでは?
    (記事の意図的に外部効果は考慮していないとは思いますが)

    • コメントありがとうございます。

      仰る通りで、新旧共に伝承カウンター自体は無くなりません。
      ※旧ではそれをすっ飛ばして、生贄も飛ばして 墓地へみたいな書き方しています。

      新ルールでも伝承カウンターが置かれ英雄譚が…
      能力を失った英雄譚
      └置かれた伝承カウンターは残り、増減は可能ですが能力を得られない。

      書き換えられた英雄譚
      └伝承カウンターは残り、増減して能力も誘発や起動できる。

      という挙動が正しいですね。

  2. ご確認ありがとうございます。すっきりしました。
    もともとややこしいうえでの、さらにややこしい変更ではありますよね。

    • 元々ややこしかったですよね英雄譚。FINAL FANTASY に合わせてデザインしたのはいい試みですが
      歴史が長い分、色々なところに歪みが生まれ『ウルザの物語』のような事になりましたからね😅

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