10月22日未明、米MTG公式YouTubeチャンネルの『weeklyMTG』にて統率者戦についての発表や、統率者委員会が現在抱えている案などが情報発信されました。
今回は動画の内容をざっくり翻訳+要約してお伝えします。
※英語での公式記事はありますが、日本語は今後公開される予定です。
weeklyMTGはこちら
URL:https://youtu.be/nqsxuVfPQbo?si=OXtrqiiklTx4Mxm9
❙ ブラケットシステムの更新
配信の順番とは違いますが、私なりにこの順番で話を整理した方が分かりやすいと思い先に『ブラケットシステムの更新』について重点的にまとめました。
この話は統率者委員会が現在感じていて検討している事や想いなどが多く日本での環境とは異なるので多少感じ方が変わると思います。
※これを知ってからの方が話を咀嚼しやすいと思います。
①ゲームチェンジャー文化
└テーブルトップで当たり前のように浸透していて嬉しい。
└この形は成功だと思っている。
②ブラケットの明確化
└ゲーム開始時に “何ターンでゲームが終わるか?” と尋ねる事がある。
└ブラケット3では6ターン目までは誰も脱落しないのが良いと考えている。
③統率者デッキの在り方
└デッキ構築の際に、パワー,同族,テーマ,アイディア,を軸に考える人が多い。
└ゲームチェンジャーの統率者だから必ずしもブラケット3以上になるわけではない。
└本当に強い教示者(チューター)以外は制限いらなくない?
④ゲームチェンジャー哲学
└前回枚数を多くし過ぎた、撤回したい。
└重いカードはプレイタイミングも遅いので、ゲームチェンジャーにする必要性が少ない。
└逆に軽く協力なカードは重点的にゲームチェンジャーにする必要がある。
上記を踏まえ、新たに公表されたのが⇩の画像です。

⇩は米公式画像を元に私がざっくり翻訳&要約したものです!
※表現が間違っていたらスミマセン💦


❙ ゲームチェンジャーカードの変更
今年初めに発表になった『ブラケットシステム』の大きな改革である『ゲームチェンジャーカード』はその名の通り “ゲームの流れを変える” ほど強力なカードで、ブラケットによりデッキで使用できる枚数(推奨)が変わります。
各ブラケット毎の採用可能枚数(推奨)
・ブラケット1~2:非推奨
・ブラケット3 :0~3枚
・ブラケット4~5:無制限
そんな『ゲームチェンジャーカード』は今回で3回目のリスト更新で、
初回:40枚 ⇒ 2回目:61枚 ⇒ 今回:51枚 という結果となっています。
その今回更新された『ゲームチェンジャーリスト』はこちら!
追加無し!リストから除外が10枚です!!!

それぞれ配信の中で理由を述べていますので簡単にまとめていきます。

■マナコストの重いカード

『ジンギタクシス』をはじめ、超強力なカードばかりです!
しかし、これらは基本的にプレイするまでに時間(ターン)がかかります。
クリーチャーであればリアニメイトする事も可能ですが、それらは戦略であり大きな問題にはならなかった。よってゲームチェンジャーから除外する事としました。
■マナコストの比較的軽い伝説のクリーチャー

『キナン』は無限コンボもあるし、危険なのは重々承知です。
しかし、これらの共通点は『統率者』としてデッキの1枚として使うよりも、デッキの99枚の方が活躍する可能性が高いです。
例えば、青黒デッキなら『百合子』をつかいたいし、
アーティーファクトを多用するデッキなら『ウルザ』を使いたい。
『ヴィノータ』はちょっとヤバいですが、とりあえずゲームチェンジャーから除外します。
■強カード

『食物連鎖』は古からの超強力カードであることは誰もが知っていますが、これを軸にデッキを構築した場合はとても強いが必ずしもそういう訳ではなく、デッキの中の1枚であれば許容できるレベルだと判断しました。決して軸にはしないでくださいね(2回目)
『偏向はたき』は『激情の後見』と同格ではあるが呪文そのものを打ち消し、消滅させるのではなく対象を変えたものの多くは他の対象へと移り、ドローや除去などを有効活用しゲーム体験をより良くできると考えてゲームチェンジャーから除外しました。

❙ その他情報
実は個人的にこのパートが一番気になる事が多かったです💦
衝撃的な事だったり、そこまでするの?と懐疑的になるものまであり、後半は視聴者からの質問での回答だったりもします。
■銀枠統率者
これはトークの中だけでしたが、新たに6つ目の『ブラケット』としての構想はあるそうですが、現時点では何も発表できないそうです。
これは私の意見ですが、ここまでするほどプレイヤーがいるのか?国内では全くと言っていいほど話題にもあがりませんし、銀枠カードが使えるなら、金枠(チャンピオンデッキ)や、30thまで使えるとか言い出さないですかね?個人的にそこは大きな禁忌であり、良くない気がしています・・・。
■リスティックの研究

現在、『リスティックの研究』通称『リス研』について禁止にするのか?の議論があるそうです。
既にゲームチェンジャーであり、ブラケット4、5では必須級かつプレイを抑制する能力がやり過ぎなのでは?との事。
また決まってはいないため、今後SNSや、米ウィザーズのSNSに集まった意見を元に総合的に判断をしたいと考えているそうです。
■タッサの神託者

『タッサの神託者』もEDHでは嫌なほど話題になり、好き嫌いがハッキリ分かれるカードです。
これも『リスティックの研究』と同様にゲームチェンジャーであり、禁止すべきか?についての意見を集めたいそうです。
ゲームを一瞬で決めるので、無駄なコンボやループが発生しない分スッキリしますが嫌な人は多いでしょう。
■混成マナのルール

混成マナ とは、どちらかのマナコストで支払う事ができるカードであり、現在は双方のマナシンボルを持つ統率者でしか使用ができません。
ここにメスをいれようとしているそうで、
例えば 緑/白 1マナのカードであれば、緑赤の色を持つ統率者でも使用ができるというものです。
個人的には、ビジネス的な観点が多い気がしていて『久遠の終端』では伝説の機体を統率者にすることができるように変更したように、混成マナの初出は初代『ローウィンブロック』であり、1月には新セット『ローウィンの昏明』が発売され混成マナカードの再登場は発表されています。
昨年禁止を出したウィザーズが関与していなかった『統率者委員会』ではこんな話題は出なかったのではないでしょうか?
■次回、統率者関連の情報発信時期
配信の中では、来年2月末までには何かしらの発表をしたいという発言がありました。
これは、『リスティックの研究』『タッサの神託者』などのフィードバックを受けてどうするか?の期間を含めての事でした。
また、解禁は楽しいが禁止は出したくない。という発言もあり、次回発表時には禁止解禁やゲームチェンジャーの見直しもあるかも知れません。


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