9月10日未明、MTG公式から異例の禁止改定についての発表がありました。
それは当初予定していた11月24日を11月10日へ2週間前倒しにするもので、今回なぜ即時ではないのか?なぜ2週間早めたのか?など公式記事を紐解き、Xの反応などもまとめていきます。
公式記事URL:https://mtg-jp.com/reading/publicity/0038909/
❙ 禁止改定について
MTGの公式フォーマットにおいて健全な環境を目指すために行われる『禁止改定』は2パターン存在し、
①禁止改定(スケジュール通り)
②緊急禁止改定(新セット発売後3週目の月曜) があります。
これは今回の公式記事にも記載がありますが、以前はこのような形ではなくいつでも『禁止改定』が出せるものでプレイヤーを困惑させていた経緯があり現在は上記のような形となっています。
ちなみに2025年の禁止改定スケジュールは…
・3月31日
>モダン『死の国からの脱出』。レガシー『まき散らす菌糸生物』などが禁止となった。
https://mtg-jp.com/reading/publicity/0038566/
・6月30日
>スタンダードで『巨怪な怒り』などの計7枚の禁止を発表。
https://mtg-jp.com/reading/publicity/0038770/
・11月24日⇒11月10日へ変更

❙ 禁止改定前倒しの理由

公式記事はなぜこのタイミングで『お知らせ』を出したのでしょうか?それはこのような一文がありました。
注目度の高い複数のスタンダード・イベントが終わり、スポットライト・シリーズの最新の結果が届いた。《迷える黒魔道士、ビビ》と《アガサの魂の大釜》をめぐる議論、スタンダードにおける「緊急」禁止措置の憶測が飛び交っている現状を踏まえると、今こそ現在の状況を確認するべきだと判断しました。
最初に、私たちはこの時期における禁止制限告知のタイミングを間違えていたと考えています。
告知をプレイシーズンと連動させる形式にしたのは今年が初めてでしたが、適切な告知時期をスケジュールできていませんでした。これがスタンダードを含んだいくつかのフォーマットにさらなる負担を与え、競技的プレイの楽しさを損なう要因になっていることを認識しています。
公式も間違っていた事をハッキリ言えてよかったです。
これで変にお茶を濁したりすると余計なヘイトも溜まりますし…😅
そして肝心な禁止改定日を11月10日へ変更した理由については3点あげられていました。
①地域チャンピオンシップ予選参加プレイヤーへの配慮
>事前に準備していたプレイヤーが禁止改定により調整期間が減り、プレイヤーに安定した環境でのデッキ選択をさせたかった。
②スタンダード環境の問題
>『迷える黒魔道士、ビビ』『アガサの魂の大釜』が構成された『イゼット大釜』が問題がある。『迷える黒魔道士、ビビ』はおそらく禁止となり、『アガサの魂の大釜』は確信が持てないが環境に残す可能性が残っている。
③スタンダードの支配的なデッキ
>競技シーン以外では『イゼット大釜』『赤単』などの ”支配的なデッキ” は少なく、新しく『緑単ストンピィ』などが出てきた。
>MTGアリーナや、店舗イベントでは様々なデッキが活躍するが競技となると “支配的なデッキ” が活躍し競技と通常プレイの間のバランスが取れず、競技シーンの話題は一般プレイヤーの目に留まるので対応しざる負えない。


❙ 11月10日禁止改定について
11月の禁止改定は本来 “スタンダードに注視した” ものではなく、
公式フォーマットの全てに対して告知が行われることとなる事が記載されています。
そこで私が最も気になるフォーマットは『統率者』です。
ここからは私の憶測もありますので話半分程度が望ましいですが、
先日Xにて日本人唯一の統率者委員会メンバーである『いってつ』さんが渡米しており、これは『晴れる屋』さんの仕事とは別で、統率者委員会メンバーとしてウィザーズ本社で会議に参加しています。
現在の『ブラケットシステム』はβ版であり、
国内でも『デュアランが~』『コンボが~』『勝利意識が~』と叫ばれていて話題が絶えませんが、『いってつ』さんが参加した会議がただ集まってワイワイで終わる話ではなくおそらくウィザーズ社から招集されて世界的メンバーが集まったと考えられます。
何度も繰り返しになりますが憶測の議題として
・ブラケットシステムの意見交換と調整
・禁止カード、ゲームチェンジャーリストの検討と更新
・各国の統率者戦の現状や課題
は、最低限話し合いがされていると思います。
時期的にも9月に打合せ ⇒ 調整期間 ⇒ 発表 はスケジュール的に理想です。

❙ Xでの反応

ちなみに残りカードは『リバーパイヤーの境界』1枚です💦

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