
日本時間7月1日0:00頃、ウィザーズ公式より予告通り禁止改定が行われました。今回の禁止改定は『スタンダード』において特に意味合いがあり、緊急時を除き1年に1度というタイミングです。
今回対象となったフォーマットは、『スタンダード』『アルケミー』『アリーナBO1パイオニア』『ヒストリック』になります。今回は各禁止カードとその理由について まとめていきます。
公式記事:https://mtg-jp.com/reading/publicity/0038770/
❘ スタンダード
記憶にも新しい『Magic Con Lasvegas』のプロツアー、先日の『スポットライトシリーズ』で活躍いや、暴れすぎたデッキなどから7枚ものカードが禁止となりました。
公式記事でも『今回の禁止改定は1年に1度の早期ローテーション』と呼べるものであり今後のローテーションが楽しくなるような調整を目指し3年ローテーションがこれらのカードからの教訓となったそうです。
ここからは、禁止カードと公式文を要約した内容を記載していきます!
【禁止】コーリ鋼の短刀

【公式文より要約】
・このカードはモダンに影響を与える程でスタンダードにおいて強すぎる1枚で遅かれ早かれ禁止されていた。
・このカードを対処する側が有利になりにくく、アーティファクト、クリーチャー両方を対処する負荷を対戦相手に求める必要があり手が付けられない存在。
・このカードが禁止になった後に以前の環境に戻る事を懸念して他の6枚も禁止にした。
要するに、このカードが強すぎて環境をゆがめた。その後の環境がタルキール発売前に戻らないように準じてヤバいカードを禁止した。っとおう内容ですね。
【禁止】アブエロの覚醒

【公式文より要約】
・アゾリウス全知はプロツアーでも使用率20%を占め、以前からメタゲームの一角にある存在だった。
・マラング川の執政、乱動するドラゴンの嵐 により強化され4マナでコンボがスタートするのは危険。
・全知を使うようなコンボデッキは許容できるが、アブエロの覚醒による安定性と速度は過剰であり禁止とした。
まぁ、最速4ターンでコンボが成立するのはヤリ過ぎですよね。タルキール以降は戦術も変わりより柔軟に戦える事も禁止の要因ですね💦
【禁止】巨怪な怒り

【公式文より要約】
・エルドレインの森以降の現代スタンダードにおいて赤を使った前のめりなデッキの強みだった。
・歴代コンバットトリックの中でも強力な1枚で、環境のスピードを速めた原因。
・トランプルもブロックによる有効性を下げ、スタンダードでは楽しくないプレイパターンにあたるため禁止。
正直、前回の3月30日の禁止でも良かったと思える程、遅すぎる判断だったと思います。ゲーム的にも役割トークンの複雑さや、恩恵も多岐に渡りダメなカードの筆頭だと思っていました。
【禁止】心火の英雄

【公式文より要約】
・心火の英雄+多様な鼠 の動きはあらゆるデッキに対してプレッシャーを与える組み合わせである。
・さらに死亡誘発によるダメージは除去への対抗手段であり赤いデッキの強さを支えた。
・対処手段も 一時的封鎖 に偏っていたし各デッキが軽量除去などで対処を必要とさせた。
・巨怪な怒り との組み合わせも強力であることから同時に両方禁止にした。
無感情の売剣や自爆 で生贄に捧げるのも強かったですし、通称ネズミパッケージが強すぎたのでこれも打倒な禁止カードですね。
【禁止】豆の木をのぼれ

【公式文より要約】
・2023年にモダンで禁止になり、遅いデッキのアドバンテージ源として最高峰の性能を有していた。
・コーリ鋼の短刀 同様に対処する側が不利になり、遅いデッキでは有用なもののコスト軽減による恩恵が大きく今後もそのようなコスト軽減するカードが増える可能性もありゲーム展開が単調になる事を考え禁止とした。
開発からすると避けて考えられないカードでありながら、本来の意図とは違う形で使われてきたのも問題ですね。むしろ今回禁止にならなければ『版図大主』のデッキだけが変わらずでしたので良い判断かと!
【禁止】望み無き悪夢

【公式文より要約】
・1マナで便利なカードであるものの再利用する手段が多く、繰り返し唱える事でハンドアドバンテージ差を大きくさせる事で巻き返しが容易ではなくゲームを委縮させる原因であった。
・セルフバウンス系デッキにおいてダメージ源&干渉手段 の両面でアグロのような動きも可能であり、セルフバウンス系デッキの面白くない要素を取り除くため、禁止。
最近では勢力を減らしていたものの、1ターン目に置き、2ターン目にピクシーでもい1回プレイ、3ターン目にも回収してプレイ。でほぼ何もできなくなりますからね💦禁止は妥当です!
【禁止】この町は狭すぎる

【公式文より要約】
・嵐追いの才能 とセットで使われる事が多くこの2枚で完結し様々なデッキで採用された。
・イゼット果敢でも採用され、セルフバウンスでも採用され、ロングゲームになった際はこの2枚だけで勝てる程の脅威となり、ゲームの楽しさを損なわないように禁止とした。
嵐追いの才能が禁止になると思ったら、こっちなんですね。
最後に公式からは今後のスタンダードの禁止改定についても言及しています。
【公式文より引用】
次回のスタンダード・ローテーションが2027年初頭となる予定を鑑みて、その前に「早期ローテーション」の禁止改定の機会を2回設ける予定です。そのうち1回は、ローテーション直前の恒例のものとなり、およそ18か月後に行われる見込みです。もう1回は、ローテーションまでの中間地点となるおよそ9か月後を目安に行う予定です。現時点で日取りは未定であり、1~2か月前後する可能性があります。どの告知がスタンダードに注目したものになるかは明示するつもりです。
スタンダード人気が盛り返した昨今、環境を注視してテコ入れをしてくれるのはありがたいです。
FINAL FANTASYから参入したプレイヤーの方も楽しくスタンダードが遊べるのが理想ですね!
❘ パイオニア・モダン・レガシー・ヴィンテージ
今回は禁止なし!
【パイオニア】
イゼットフェニックスに『コーリ鋼の短刀』が採用され、『奇怪な具現』を用いるデッキには『魔導戦士、ティナ』が採用されるなど変化が起こり問題を起こす程の事態になっていない。
【モダン】
ボロスエネルギーは依然強いものの、『新たなる夜明け、ケトラモーズ』を採用した『オルゾフブリンク』や『コーリ鋼の短刀』により環境に変化もあり『グルール繁殖鱗』なども活躍し、一番使用率の高いデッキでも20%を切る現環境はモダンをプレイするのに最高なタイミングと言えるでしょう。
【レガシー】
『まき散らす菌糸生物』の禁止によりエルドラージの勢力は落ち着き、無色の『カーンフォージ』が1番人気を集めている無色デッキとなっている。『ディミーアリアニメイト』もシェアを縮小しMagic online でも様々なデッキが活躍しながらも上位に残り『目くらまし』と『納墓』を一緒に使わない道があるかも?と考えている。
また、今レガシーで賛否を読んでいるのは『Oops! All Spells』というスパイデッキ。墓地対策を回避しゲームを決めるのが賛否を生んでいますが現時点で禁止を出すとこのデッキ自体が消滅するため、今はなにもしない事をしています。
【ヴィンテージ】
『夢の巣ルールス』禁止を議論したが、『逆説的な結果』をエンジンに積んだアーティファクトデッキが人気で、『白単イニチアチブ』も昨今では良い結果を出していますし、『久遠の終端』で収録の3マナテゼレットも見逃せないでしょう。
❘ デジタルフォーマット
【アリーナ:パイオニアBO1】
【禁止】ティボルトの計略

【公式文より引用】
・マリガンを積極的に行い、2ターン目に自信の呪文を打消し踏み倒すデッキが横行しているのでパイオニアの禁止リストを準拠し禁止。
【アリーナ:ヒストリック】
【禁止解除】対抗呪文

【公式文より引用】
・モダンホライゾン、ボーナスシートなどで追加を受けて全体のカードパワーが上がった昨今、ヒストリックに期待している ”どんなデッキでも戦える楽園” でありコンボやエンチャント戦略が支配しているので妨害手段の強化に禁止解除を行う決断をした。

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